妊娠・出産




環境さえ整っていれば愛犬の赤ちゃんが欲しいと思うのは
飼い主にとって当然のことです。
では、どの時期から繁殖始めたら良いのでしょう?

まず、メス犬が初めて発情期(性的に成熟した証拠)を迎えるのは
生後6~8ヵ月頃です。その後は6ヶ月毎に発情を繰り返します。

ただ最初の発情の時点ではまだ体が完全に成長しておりませんし、
精神的にも未熟な為、ここでの繁殖は得策ではありません。
また、ある血統書団体ではオス、メス共に生後9ヶ月と1日以上過ぎていないと
血統証明書を発行してもらえません。
犬自身の為にも周りの環境の為にも三回目以降の発情期を待ちましょう。

オスが生殖機能を持つのはおよそ生後6ヶ月~8ヶ月です。
メスとは違い常に交配が可能な状態である為、
多頭飼いの方は注意しましょう。

犬の妊娠期間は交配から数えて63日程度です。
また交配後3週間前後につわりの症状が見られる犬もいます。
交配4週間後になると超音波検診が可能になりますので、
かかりつけの動物病院で妊娠の検査をしましょう。

犬の平熱は37~39.5度くらいですが、出産が近づくと37度以下に下がり、
また、元の体温に戻ります。この状態から数時間後に陣痛が始まります。
呼吸が荒くなり、外陰部から粘液が流れ始め、力み、破水して出産が始まります。
無事に羊膜に包まれた胎児が出てくると、母犬は羊膜を歯で噛み切り、
子犬の顔や体を舐め回し、呼吸を促します。
これにより子犬は産声を上げ、母乳を飲み始めます。

通常30分~一時間間隔で子犬を産んでいきますが、
もし何か異常を感じたら直ちに獣医さんに連絡をとり、
指示に従いましょう。

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